アメコミ感想 第4回 キックアス

こんにちは。オーナーの徳永です。

オープンお待たせして申し訳ありません。只今準備中ですのでもう少しお待ちください‥

さて、今回は映画のヒットも記憶に新しい「キックアス」のコミック版をご紹介いたします。若干のネタバレもあるのでご了承ください。

「キックアス」は‥ヒーローコミックに憧れるごく普通のオタク少年デイブがネットで買ったコスチュームに身を包みヒーロー活動を始めた事でギャングや英才教育暗殺少女、ヒットガールと出会い、陰惨なバイオレンス街道をひた走るストーリーです。

ライターはキャプテンアメリカの次回作の原案にもなった、「シビルウォー」を手がけたマークミラー氏、皮肉とバイオレンス、弱者への優しさと嫌悪の入り混じった作品を多数生み出した、現代のアメコミシーンを代表するクリエイターのひとりと言えます。

マークミラー


バイオレンスな描写やヒットガールの魅力が有名なタイトルですが、私がコミック版で最も魅力的だと感じるのは、最終巻において「何故ヒトがヒーローに憧れ、ヒーローを目指すのか」に対して最高のアンサーを提示してくれたからです。

‥オタク少年デイブはスーパーヒーローが大好きで、実際にヒーローになるほどに憧れています。それは何処かでタフでクールなヒーロー達に入れ込むことで冴えない現実の苦しみから逃れようとしているのかもしれません‥

では現実に対してさしたる不満のない、所謂『リア充』になった時にデイブのヒーローへの思いはどうなるのか?

ヒーローの精神とは、ヒーローの行動とは社会に折り合いをつけれない人間の弱さからくる歪んだはけ口なのか?

‥露悪的な迄に後味悪く終わる1巻をぐっとこらえて是非3巻まで読んで下さい。最高のヒーロー賛歌が貴方の心になにかを残すハズです。


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